日本小児精神神経学会 第26回研修セミナー

演題名

『周産期からはじまる子育て支援』

講師

永田 雅子 先生
(名古屋大学心の発達支援研究実践センターこころの育ちと家族分野 教授)

講師のことば

親と子の出会いの風景はここ数十年で随分変わってきており、社会の変化と医療技術の進歩は、子どもを妊娠・出産・子育てするプロセスに様々な影響を与えるようになってきています。近年、妊娠期からの切れ目のない支援の大切さがうたわれるようになり、
産科・周産期医療領域をはじめとして母子保健や子育て支援の領域でも、早期からの支援が届けられるような体制が整えられるようになってきました。一方で、妊娠中また、出産したばかりの親と子にどういった支援をおこなっていくことが有効なのか、十分なエビデンスをもとに支援が行われているわけではありません。

この時期の母親のメンタルヘルスに注目がされるようになってきましたが、母親のみに焦点をあてるのではなく、目の前にいる(胎内にいる)赤ちゃんと家族を一体としてとらえ、赤ちゃんを支援の中心に据えることで、家族としての出会いを支えていくことが何よりも大切となっていきます。

今回の研修セミナーでは、現代社会における妊娠・出産・子育てをめぐる課題とともに、出産直後の親と子のやりとりの様子を映像で紹介し、親と子の出会いに影響を与える要因を考えていきます。そのうえで、赤ちゃんが リスクを持って生まれてきたり、産後うつの母親など、子育てに何らかの困難さを抱える可能性のある親子への支援の在り方について、新生児集中治療室における試みと、世界で導入が進んでいる新生児行動観察
(Newborn behavior observation system)をつかった介入について紹介をしていきます。

フロアのみなさんと、周産期~乳児期早期の支援の在り方について、検討していく機会となればと思っています。

<講師プロフィール>

名古屋大学心の発達支援研究実践センターこころの育ちと家族分野教授。臨床心理士/公認心理師。名古屋大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。名古屋第二赤十字病院小児科、浜松医科大学子どものこころの発達研究センターを経て、平成19年10月より名古屋大学発達心理精神科学教育研究センター准教授。平成28年より現職。周産期心理士ネットワーク代表、ハイリスク児フォローアップ研究会常任幹事、日本心理臨床学会代議員、日本小児科学会小児医療委員会委員など。主著書に「新版 周産期の心のケア─親と子の出会いとメンタルヘルス。遠見書房、2017」「別冊発達23 妊娠・出産・子育てをめぐるこころのケア。ミネルヴァ書房、2016」「心理臨床における多職種との連携と協働。岩崎学術出版、2015」など。

開催日時・事前参加登録方法

日 時:
2019年11月2日(土)9時30分~11時30分【受付9:00開始予定】
場 所:
福井県県民ホール・アオッサ
定 員:
300名(予定)
参加費:
日本小児精神神経学会会員は無料。
非会員の方(但し小児の精神神経領域の専門家に限る)は2,000円。
申 込:
  1. 研修セミナー参加には事前参加登録が必要です。2019年10月21日(月)まで
    大会ホームページよりお申し込みください。
  2. 事前参加登録者数が定員に満たなかった場合に限り、当日参加を先着順で受け付けます。なお、当日参加受付数は大会ホームページに掲載いたします。